シロクマの繁殖研究に貢献するため北極圏に入るとシロクマになってしまう露様と物好きなぷーさんがケモ姦する話
シロクマの繁殖率が著しく低下している
そもそも雄が産まれる頻度が決定的に少ない
産まれてくる雄には通常の性器の1/4しかないものがいたり、子宮がついていた例もある
健全に生殖行為の出来る雄は貴重といっていい
「だとよ」
手に持つ書類を読み上げながら、ギルベルトは楽しげにニコニコと笑っていた。いや、ニヤニヤだったかもしれない。
ギルベルトは今、ふわふわ柔らかな毛足の長いラグに足を投げ出している。真っ白なラグ、伸びやかなギルベルトの素足。背中は少しごわごわした、硬い毛皮に埋もれていた。
本来は透明だという白い毛皮。硬い毛を掻き分けると出てくる黒い皮膚。真っ黒な目に、黒い唇。ギルベルトは座り込むシロクマに凭れかかりながら、書類を読み上げていた事になる。それも剥製ではない、確りと生きている。先ほどギルベルトが巻いてやったマフラーで、多少機嫌が直ったらしいホッキョクグマ。それまでは不貞腐れ、ギルベルトが手を伸ばすたびに威嚇して牙を剥き出していた。
彼はイヴァンだ。何故か北極圏に入るとシロクマになってしまいギルベルト満面の笑みを頂いてしまうという、イヴァンだ。その特殊な体質がギルベルトにばれてから、なるべく北極圏には近付かないようにしていたというのに。
「生殖行為が可能なシロクマの精子を採取し提出する事、方法は問わない。だろ?」
お前が生殖行為の可能な精子出せるかは別としてだけどな
何故か上司から、こんな命令を受けてしまった。北極部隊を作ったためまた国際社会からバッシングを受ける前に、多少聞こえのいい事でもしておこうという事か。それにしても何故普通のシロクマでは駄目だったのか、探すの面倒なのか、本当に外面だけだなと思う。それ以上に、協力しますと元気に挙手したギルベルトが、心底楽しそうだ。
書類を投げ出したギルベルトが、マフラーの巻かれた首にぎゅうと抱きついてくる。シロクマになると暑がりなイヴァン用にと与えられたがらんどうの、暖房がほとんどない小屋。相当寒いはずなのに、小屋に入るなりさっさと服を脱ぎ捨ててしまったギルベルトの体は、ひんやりと冷気を纏っているようだ。
「なあ、シロクマって発情した雌を鼻で感じて発情するんだろ?」
黒光りする鼻を指でなぞられて、くしゃみが出そうだった。それでも鼻の頭にキスをされれば悪い気はしない。ギルベルトは本当に、動物相手には寛大になる。
「そんで、交尾してる間常に発情させ続けるため、突っ込みっぱなしなんだろ?」
黒い唇の部分を指でなぞりながら、とろんとした目のギルベルトはもうその気になっている。匂いが違う。イヴァンの優秀な鼻は、ギルベルトから出るはずのない雌のフェロモンを感じ取っていた。グウゥとくぐもった鳴き声が、喉から響いた。
かぱりと口を開け、ギルベルトの頬を舐め上げる。くすぐったいのだろう、クツクツと笑いながら顔中を撫で回す手付きが優しい。
「俺を発情させろイヴァン。一度そのでかい舌で、全身くまなく嘗め回されてぇって思ってた」
ぺろりと出たままの舌。その表面すら撫で、唇を押し当てて。笑うギルベルトは既に、自分が雌に成り下がっている事に気付いていない。
挿入しやすいようにと用意されたマットレス、その上に丸められた何枚もの毛布。その上に肘をつき、腰を浮かせながら、ギルベルトが喘いでいる。
全身くまなく
望み通り、顔中、首、胸、腕や脇、臍の辺り。そして股間を余すところなく舐め回されて、それだけで何度かイッたようだ。ふるふると震える体はもう、冷気を纏っていない。湯気が立ちそうなほど色付き、鼻にかかった嬌声は啜り泣きのよう。
「あぅっ、あ、ゃ、そこっ、ちんこだめ、あっ!たま、ぜんぶっ、したでもち、あげんなよぉっ!ゃああっ!」
べろんと一舐めするだけでいい。睾丸を持ち上げ、巻き込みながら裏筋を舐め上げるだけでまた、ぴゅうと精子が飛んだ。シロクマの精子を採取するために来たというのに、だらしない事だと内心ほくそ笑む。
けれどイヴァンの鼻は、どんどん濃厚になってくる雌の匂いを嗅ぎ取っている。精子を吐き出しているというのに、それですら雌に変換してしまっている鼻はおかしいのかもしれない。
丸めた毛布からずり落ちて、ビクンビクンと大きく体を跳ねさせるギルベルトは薄らと笑いながら、自身のどろどろになった体に指を這わせていた。
「っ!っ…ん。すげ、イヴァンの唾液、こんなにいっぱい」
指を這わせ、自身で乳首を弄りながら。見せ付けるように足を大きく開くギルベルトに、また匂いが濃くなったよう。
きゅっと抓ったあと、指を離せば乳首にまとわりついていた唾液がつと伸びる。唾液で濡れた指でそのまま胸の毛を撫で、顔を上げたギルベルトは、差し出されるままに舌をしゃぶる。厚い舌を食み、表面をペロペロと舐め、尖った犬歯に舌を這わせた。
ギルベルトにとってイヴァンがシロクマである事は、さしたる問題ではないようだ。中身がイヴァンで大型動物、最高じゃね?!くらいの認識なのだろう。
「ふっ…ぁ、やば、止まんね、身体中きもちぃ」
またぺろりと頬を舐めると、ぴくんと体が跳ねた。くんと鼻を鳴らして、太い首に抱きついて。素肌に直接触れる硬い毛すらも気持ちいいのだろう、体をくねらせて白い毛に埋もれていくギルベルトはもう、つま先まで桃色に色付いている。鋭い爪が当らないよう慎重に抱きしめると、ずぶずぶと埋っていたギルベルトがくふりと笑った。ざらついた肉球が背中に当ってなんともいえないらしい。
「あ、ぁ…イヴァ、なあちんぽ、しようぜ、もう俺雌だろ?したいだろ?」
雌ではあった、最初から。そう言いたいけど、口からは獣の鳴き声しか出ない。グゥと鳴いてもギルベルトは、うんうん頷くだけで足の間の一番長い毛を掻き分けるのに夢中。諦めてぺたりと座ると同時、見つけ出したペニスは半分ほどその姿を見せているようだ。
「うっわ、ほんとに思ったより小さい。これならギリ入る」
嬉しげな声は、調べ上げた事実が実証された事への満足感か。巨体に比べ細長いそれを、愛おしげに優しく擦る指は好奇心に満ちている。人とは違った亀頭の輪郭をなぞる指が、形を確かめるようによく動いた。それだけでぐっとまた、ペニスが伸びる。膨張するのではなく、伸びる。
隠されていた睾丸に、さわりと触れられた。長い毛を丁寧に避けながら、肉々しいペニスと包毛の間に舌が這った。明らかに形の違うそれにすら怯まないギルベルトを、頼もしいと思えばいいのか少し引けばいいのかわからない。
あおわお
悩んでいたら、変な鳴き声が出た。少し甘えたような、ぼわんとした声。別に催促したわけではないけれど。顔を上げたギルベルトがぱしりと瞬きをしながらペニスをぐっとさすり、慌てて立ち上がるとぎゅうと頭を抱きしめられる。
「ごめんな、すぐしていいからな。いつものより一回り太いし長いから、ちょっと決心つかなかっただけだ」
決心ついてなかったんだ
思ったけれど、ぽわんぽわんと揺れる頭はそれ以上を考えない。抱きしめられてまた深く吸い込んでしまった雌の香りが、ただただ気になるだけ。
多分発情しているのだろう。発情して、人間的な思考を奪い始めている。
異常に優しいギルベルトが、不安定な毛布の塊を腰に当て、尻を固定した。四足でも挿入が容易いように、腰の高さで待っている。
「ちんぽの中に骨、あるんだろ?折れたら大変だからな。あとシロクマのパワーで突かれたら腹破れると思うから、その辺だけは気をつけろよ」
のそりと覆い被さる間も、ギルベルトは優しい。マットレスに爪が食い込み、ぶちぶちと音が鳴る。それにすらひるむ事なく、太い前足を撫でさすって。とんと触れた尻に、アナルに入りやすいよう手を伸ばしてきて。
「ここ、だ…ッぁ、んんっ!」
人間のような亀頭はないから、さほど挿入には手間取らない。ぐぷぐぷと簡単に入る。けれど確かに、シロクマの力で挿入しているし、入れるよと声をかけることも出来ない。もしかしたら、簡単には入っていないのに力任せにしてしまったかもしれない。思ったところで漸く、ギルベルトの声が聞こえた。
「ヒッ、い!ぁ、とま、イヴァンん!それ、むりっ、止まっ…ぐぅっ!!」
何処で止めていいかわからずに、結果普段よりも奥に入ってしまったようだ。普段よりも奥ということは、そろそろ危険地帯なのだろう。
顔を下ろすと、はくはくと口を開け閉めするギルベルトの、少し青ざめた顔が見えた。相当苦しかったのだろう、ときたまカチリと歯が鳴る音もする。慌ててペロペロと顔中を舐めても、視点がなかなか合わなくて。
ギルベルトがここまで放心した顔など、見たことがなかったイヴァンは焦った。矢張り危険だ、加減がわからない。苦しそうな呻き声を上げていた。
獣の芥子粒程度の理性を総動員し、抜こうと腰を引いたところでぐぅとまた聞こえた呻き声。ぴすぴすと鳴る鼻を何故か撫でられる。
「だいじょ、んっ…ちょっと、待っとけ、もうすぐ、楽んなる、から。なん、さきっぽ…平たい、から。ぐっときた」
確かに、少しずつ顔色は戻り始めている。冷や汗をかいたのか、最初からか、張り付いた前髪を震える手でかきあげて。変わらず顔中を舐める舌に、くつくつ笑みを漏らす。暫くしてから、前方にある前足に掴まって。頬を摺り寄せて。ぺろりと伸ばされた舌を舐めると、また目を細めて笑って。
「いいぜ、ゆっくりな」
きゅうとアナルが絞まった。
グルグルと喉が鳴る、流石分類が猫。ぐるぐると喉を鳴らしながら慎重に腰を引くと、アナルが引きずられる感触があった。少し捲れてしまったのかもしれない。それでもああぁぁと吐息を漏らすギルベルトの顔に苦痛は少ない。
「ぅあ、ん、かたっぃ、いつもより、んっ!」
骨が入っていて、膨張で支えるわけでもないペニスは確かに、いつもより硬いだろう。ゆっくりまた挿入していくと、全ての気持ちいい場所を擦るのか、ギルベルトの背がしなった。
「くうぅっ!はっ、あぁっ!ゃ、とぶ、とぶっ!」
ごりと、先ほどの場所まで。突くと、悲鳴が上がる。けれどギルベルトはもう、嬌声だけ。気付けばゆっくりを忘れてガツガツ奥だけを突いてしまっていたけれど、ひんひん鼻を鳴らすだけで苦痛はないようだ。
「ふぇっ!だっ、そんなおくっ、だし、んあぁ!だめ、だって!イヴァ、でてるっ!」
それよりも、射精感がよくわからない。ぼわんぼわんした頭は、ものの数分で射精してしまった意識がない。ただもっと、もっと突かなければと、それだけしか考えられなかった。
「だめっ…んぁ、ゃだ、あっあっあっ!きもちい、いわん、んぅっ!けもちんきもちぃ、だしなが、つかれんのっ、きもちいい!」
ギルベルトはもう、前足に縋ってはいなかった。腰を高く上げたまま、手をぎゅっと握り顔の前に置いている。
ギルベルトはボロボロ涙を流しているようだった。腰をどうしても止めて上げられないから、必死で顔を舐める。すると鼻にキスをして、大丈夫というように小さく笑ってはくれるけれど。
「せいし、おしこまれ…あんっ!ゃ、ゃだ、マジ、おれめすんなるっ!ぃああっ!!イッて、イッてんの、ごりごりまたきたぁっ!」
完全に飛んでいた。どれだけ気持ちがいいのだろう、目に見えて痙攣を続けるギルベルトの体が熱の塊になったてる。熱くて、分厚い脂肪の外側からでも感じるほど。
狂ったように頭を振って、アナルの刺激だけでイキ続け、ペニスから精子を搾り取るようぎゅうと締める。確かに雌だ、間違いなく。
「いわんんっ、のりた、おれのりてぇ、あっん!とまれ、すわっ、て!ちんぽでくしざし、なりてぇっん」
くんと鼻を鳴らして、まだ発情中である事を確かめてから。前触れなくペニスを抜き、壁を背に腰を突き出すようにどすんと座ったイヴァンは、目の前でぱくりと口を開けたままのアナルを見た。随分奥に押し込んでしまった精子は流れてこないけれど、ぽかりと開いた穴は襞が少しだらしない。
んっんっと抜けた快楽にまた身を震わせて。ぺたんとラグに座り込んで。振り向いたギルベルトは、それでもまだ物欲しそうにそそり立つペニスを見つめ、ぺろりと唇を舐める。とても卑猥。
「まうえ、から、おちるからおれ、だいじょぶ。いわんの、いたくしない」
骨がある事だけは、まだ覚えてくれているようで。もそもそと腹の上、よじ登ってきたギルベルトは言ったとおりペニスの真上に尻を置き、また強請るように舌を差し出すから。首だけを伸ばし舌をだすと、ざらついた表面をまたぺろぺろ舐めて。顎から鼻までべろりと舐め上げると機嫌よく笑う。笑いながら、そのままゆっくりと腰を落としていく。
「ふああぁぁっ…ぁっ、あ、おちて、きたっ、せいし、またもどったぁ」
完全に腹に乗り上げて、胸の毛を強く握りながら。ゆるゆると腰を動かし始めるギルベルトのアナルが、今度こそうねる。いつものようにうねって、ペニスに直接的な刺激を与えてくる。
「あっ、またせいし、きた、きたぁ」
でてんのに、かたい
「きもちいぃ、いわんおれ、おかし、んっんっ…いわんきもちいいぃ!」
ぎゅぽりと凄い音が鳴る。精子を吐き出した瞬間ぎゅうと絞まったアナルのまま、ギルベルトが腰を振るから。腹の上ではぁはぁと舌を出し、唾液を垂れ流したまま。勝手に流れるだろう涙を、拭おうともしないまま。
君の方が、よっぽどケダモノだよ
「ひぃっん!ぁ、ちんぽ、おれの、いわんのけにこすれてっ、ぃい!またくる、きちゃ、っんんん!またせいしぃ!!」
首が折れそうなほど頭を振り上げたそこに、舌を這わせてそっと犬歯を当てる。それももう気持ちいい事に変換されるのか、くぅと鳴った鼻には恐怖の欠片もない。
ずっとずっと、ケダモノだよ
思いながら。イヴァンは漸く冷静になり始めた頭で考え始める。
普段の僕より乱れるなんて、お仕置きだよね、これ
お仕置き、お仕置き。
それだけを心に止め、イヴァンはグウゥと鳴く。もう一度先ほどの体勢にして、突き入れるため。後何回か吐き出せば、採取には十分な量だろう。
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